学芸出版「プロジェクト図解 地域の場を設計して、運営する設計事務所15の実践」にミナガワビレッジが掲載されました。
「変わり続ける場所」をコンセプトに、築60年越えの古民家が2018年に再生され、現在はオフィスやカフェ、レンタルスペースを併設しています。東京表参道という都心部にありながら、自然豊かな庭を中心に据え、個性豊かな入居者をむかえて佇んでいます。
ミナガワビレッジのユニークな点、スタッフ目線でいくつかピックアップしてみました。
一、入居するテナントは、あえて不動産仲介をはさまず、大家と入居者が顔と顔をあわせて直接会って話して入居している。
一、入居者がこの場所を拠点として使いながら、活躍していきたいという思いがある。
一、夏にはなつまつり、冬にはもちつきを大切にしていて、さながら町内会の行事ごとを入居者と手を取り合って運営している。
一、建築事務所、映像・クリエイター、アート・ファッション・伝統工芸、メンズコスメ・アスリートセカンドキャリア支援、揚げたてドーナツとこだわりのコーヒーを楽しめるカフェが入居、異業種同士が文字通り「壁一枚」の距離感で過ごしながら、互いを掛け合わせて化学反応的な「コトづくり」をしている。
豊かな共用部ラウンジに集まって食事したり、互いのプロジェクトについて話し合ったり、
出張先のお土産をもらったり、バリスタにコーヒーの美味しい入れ方を伝授してもらったり、
通りすがりにファッション業界のプロにファッションチェックしてもらったり。
こうして本に取り上げていただくと、拠点があるからこそうまれるご縁にあらため感謝の気持ちがこみ上げてきます。詳細は本の中でご紹介しています。
ミナガワビレッジでおきる日々の豊かさを、本を手に感じとってもらえればうれしいです。
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場に投資し自ら価値をつくりだす設計運営術
建築・ランドスケープを仕事にしながら飲食・宿泊施設、銭湯等を運営する設計者たちの15拠点を図解。図面や写真から読み解く、複合用途の計画やまちへ開く居心地の設計手法。収支表・運営関与度グラフで分析する、経営管理や組織運営と持続性。ネットワーク図で可視化する、生活圏での活動と地域内外に拡張する協働体制。
編著
菅原大輔/SUGAWARADAISUKE 建築事務所主宰
著
和田優輝/和田デザイン事務所代表取締役
黒岩裕樹/黒岩構造設計事ム所顧問
横溝惇/スタジオメガネ代表
白須寛規/design SU建築設計事務所主宰
山口陽登/YAP.Inc代表取締役
神本豊秋/再生建築研究所代表取締役
追沼翼/オブザボックス代表、デイアンド代表
石井秀幸/スタジオテラ代表取締役
野田亜木子/スタジオテラパートナー
安部啓祐/Baobab Design Company主宰
加藤拓央/カレー設計事務所代表
岡昇平/設計事務所岡昇平代表
駒田由香/駒田建築設計事務所取締役
山川智嗣/コラレアルチザンジャパン代表取締役
進藤強/ビーフンデザイン代表、smi:re不動産取締役
松本悠介/松本悠介建築設計事務所主宰
高橋利明/TTA+A 高橋利明建築設計事務所主宰
永田賢一郎/T.A.R.P代表、YONG architecture studio主宰
『プロジェクト図解 地域の場を設計して、運営する』 | 学芸出版社
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